それっぽいタイトルを考えて、星新一の【ショート・ショート】の冒頭部分を作ってみたい件
星新一と言う作家をご存知でしょうか??
星新一のショート・ショートが大好きないなふです。
日本SF作家の巨匠で『ショート・ショート』と言われるカテゴリーを作った作家。
『ショート・ショート』とは短編の短編小説の事で、5分あれば読めてしまうような、隙間時間で気軽に読める小説です。
星 新一(ほし しんいち、本名:星 親一、1926年(大正15年)9月6日 - 1997年(平成9年)12月30日)は、日本の小説家、SF作家。
豊富な作品量でありながら、それでいてどの作品も質の高さを兼ね備えていたところから「ショートショート(掌編小説)の神様」と呼ばれている。
わたし、いなふは星新一の作品が好きで、よく飛行機に乗っているときなどに読みます。
この短さがいいんだよな〜(o^^o)
かなりの数が文庫本になっていて比較的安価で購入できます。
空港とかの売店の本コーナーにも売っています。
代表作なのが『ボッコちゃん』
もう作品がありすぎて何が有名なのか定かではないんですけど、この『ショート・ショート』と言うカテゴリー!
マジ最高!
いなふは小説が苦手で・・・
というか活字が苦手でした。
読むときはいつも気合い入れて読まないと完読できませんでした(T . T)
長編を読んでも、次の日には、あれ?コレってどういう事なんだっ??
と、前のページに戻って読み直したり、登場人物がゴッチャになって混乱してしまう事がよくありました(T . T)
星新一の小説と出会ったときは、えっ!?これで終わりかい!?
まだ、2ページやで!?
みたいな道民なのに関西弁が出るくらい、いいツッコミが出たのを憶えてます。
でも・・・実に読みやすい!
とガリレオの福山ばりの解釈をしたのを憶えています。
多分、こういうジャンルは世にも奇妙な物語も影響を受けていると私は思います。
藤子F不二雄の短編漫画とかも大好きで、ブラックユーモアというか、どうにも救いようが無い話など、いろいろな世界観を描写できる才能は本当に凄いじゃあないか!
とにかく、いなふは『ショート・ショート』が好き!
というかやってみたいのだ!
じゃあ、それっぽいタイトルを考えて、星新一の【ショート・ショート】の冒頭部分を勢いで作ってみよう(*^▽^*)
2つくらい作ってみたよ!
タイトル【完璧すぎた男】
「N君!今日もカッコいいね!」
そんな事を言われるのは日常茶飯事だ。
「N!今日も100点満点だ!」
なになに普通の事さ。
「N!お前が居てくれれば全国大会優勝も夢じゃないぜ!」
当たり前だろ。なんでも出来るんだオレは。
ガキの頃からなんでも出来た。
勉強もスポーツも。おまけに顔もいいし背も高い。
誰にでも、どんな奴でもいい顔をする。
八方美人ってやつだ。
オレは嫌われたことがないし、むしろ嫌われる方が難しい。
欠点と言う文字はオレの辞書にはない。
正直、オレはお前らを心のどこかで見下している。
しかし欠点がないんじゃあ、しょうがないと思ってくれ。
これはもう生まれる前から決まっていた事なんだよ。
オレは『完璧な男』ってやつだ。携帯だって常に誰かから連絡がくる。
そら、携帯が鳴った。
ピコーンピコーン
緊急ニュース速報です!
可決です!可決されました!
【完璧防止条令可決法案】が可決されました!
国民の皆様、これは重要事項です。
それでは総理大臣からの会見です。
総理「国民の皆さま、これで我が日本国民が平等になり争いのない社会になるでしょう。この法律が可決された以上、皆、公平で格差のない素晴らしい社会生活になります。」
アナウンサー「弁護士さん、この法律はどの様な法律か詳しく解説をお願いします。」
弁護士「この法律は国が制定した欠点が3つ以上なければ処罰の対象になり極刑になる場合もあります。普通に考えれば欠点が1つもない人間なんてまず、いないと思いますが、これは抑止力の効果もあるので国が制定したのでしょう。」
アナウンサー「それと・・速報です。今すぐに日本国公式のアプリがスマホでダウンロードでき、国による『欠点検査』ができるのですぐに検査するようお伝えします。なお、検査をしなければ処罰の対象になりますのでご注意ください。」
弁護士「まぁ、欠点が1つもない人間なんてもうそれは人間じゃあないのかもしれませんね!はっはっは!・・・」
N「・・・・・・・。」
タイトル【児島だよ!!】
その男の名は『児島』。
既婚者で子供が2人いて、最近35年ローンで念願のマイホームを購入した。
年収600万でマイカーを所持している、ごく普通のサラリーマンだ。
憂鬱な月曜日がやってきた。
いつものように身支度をして会社に向かう。
妻「あなた!行ってらっしゃい!」
子供「パパ!途中まで一緒に行こう!」
絵にかいたような幸せな家族だ。
この家族のためにオレは頑張れる・・。
しかし今日は・・少し頭痛がする。
子供と途中で別れ、駅に行き電車に乗り会社に向かう。
通勤時間は電車で20分。
割りと会社が近いのがせめてもの救いだ。
会社に着くといつも笑顔で挨拶してくれる受付の沙也加ちゃん。
この挨拶でモチベーションが上がるってもんだ。
児島「おはよう!沙也加ちゃん!」
沙也加「おはようございます!大島係長!」
・・・
なにか違和感を感じたが・・・気のせいか。
いつものデスクに座り仕事を始める。
32歳で役職が係長なのは、まぁ妥当だろう。
大学を卒業してこの会社に就職したが・・オレの選択は間違ってなかったな。
それにしても頭痛が治らない。
部下「三島係長!お電話です!」
なっ・・なんだって?今、三島・・と言ったのか?
児島「おい、部下。今、三島と言ったn・・」
部下「係長!電話待たせちゃマズいですよ!3番です!」
児島「あっ・・あぁ・・わかったよ。」
・・・・・
児島「・・お待たせしました!児島です。はい・・はいこれは、お得意様!どうも。」
お得意様「今回の見積もりもこれで問題ないよ!さすがだね中山君!」
児島「なっ・・中山・・?お得意様、わたしは児島・・。」
お得意様「あっ!これから会議だった!じゃあ来月も頼むよ!金沢君!」
・・・・・
どういうことだ!?
皆でオレをからかってるのか!?
児島「おい部下君!さっき君は・・・」
部長「係長、ちょっといいかね?」
児島「はっ・・これは部長!なんでしょうか!?」
部長「すぐに会議室まで来なさい。今すぐだ。わかったね?毛利君!」
・・・・もっ・・・毛利!?
児島「部長・・あの・・毛利じゃなくて・・」
部長「早くしないか!」
児島「はっ・・・はい!」
なにかがおかしい。
オレは『児島』だ。
それとさっきにも増して頭痛が酷い。
会議室に着くと、そうそうたる会社の重役が勢ぞろいしていた。
社長「来たね・・村林君。」
専務「少し遅いんじゃあないか、新庄君。」
次長「座りなさい、斎藤君。」
部長「さぁ、来なさい、渡辺君。」
会長「君に聞きたいことがある・・・小笠原君。」
・・・・
・・・・・なんなんだこれは!?
オレは・・・オレは・・・・!!
なかなか難しいねコレ
う~ん結構、粗があるなぁ(´;ω;`)ウッ
そして割と長くなってしまった!
ま、気が向いたときなどに『星新一』のショート・ショートでも読んでみて下さい!
きっと気に入る短編があると思います。
はい!今日はおしまい!