【夜のお店】黒服物語~個性豊かなボーイ達~
以前は黒服だったいなふです。
黒服とは、キャバクラ店にいる黒スーツを着たウェイターです。
席にドリンクやフードを運んだり、お会計をしたりする店員さん。
つまり『ボーイ』さんの事です。
開店前には店の掃除や、買い出し、お酒の発注。
キャバ嬢の出勤人数や送迎。予約の確認や準備。
お客様の接客をし、料金の説明から指名のキャバ嬢の有無。
席の回しから、指名客が被った時の対応やトラブル処理。
・・・
・・・・やることは山ほどアリ( ゚Д゚)
黒い服を着ているだけにまさに『影』のような存在。
『縁の下の力持ち』と言ってもいいでしょう!
彼ら無しではキャバクラの営業は難しいでしょう。
それほど重要な存在なのです!
しかし・・・
すべての黒服が皆、仕事が出来るとは限りません。
いなふはキャバクラの店長を5年ほど経験しました。
5年も店長をしていれば印象に残ってる個性豊かなボーイ達が結構いるんです!
やはりこの業界は男女問わず、入れ替わりが非常に激しい!
なが~く働くボーイもいるんですが、どうしてもすぐ辞めてしまうボーイもいます。
今日は私が印象に残ってるボーイ達を思い出してみましょう・・・。
ケース1【入れ替わっていた男】
その男の名は・・・仮名で『アキラ』にしましょう。
当時、彼はたしか19歳だったかな?
面接では問題なかったので採用した黒服です。
仕事もそつなく普通にこなしていたのですが・・・
そのアキラに違和感を感じたのは採用して1ヶ月ほど経った時でした。
休み明け、アキラに先週の仕事の他愛のない話をふった時に、
いなふ「アキラ!先週の土曜日は忙しかったな~大変だったろ?」
アキラ「・・・・あぁ・・・そうでしたね?」
いなふ「・・・・?」
実に微妙な返事だったのを憶えています。
でもその時は特に気にはしなかったのですが・・
開店準備をしていた時に、あまり勝手がわかってないような感じで・・・
なにか『今日、初めてのバイト!』みたいな動きだったのです。
いなふ「アキラ?・・おいアキラ!」
アキラ?「・・・はいっ!はい!オレですね!」
いなふ「・・・・・?」
アキラはまるで『自分はアキラと言う名前ではない』リアクションをとったのです。
・・・・
結局その日は、そのまま開店して営業したのですが、
アキラの動きが『今日が初仕事』ような感じでした( ゚Д゚)
アキラかにおかしい!!
それでもなんとかその日の営業を終え、アキラにちょっと確認してみようと思ったのですが、
アキラ「店長!すいません!今日は用事があるので帰ります!」
いなふ「あっ・・・あきr・・」
くっ・・・間に合いませんでした。
変だな?と思ったのはその日だけだったのですが・・。
そしてそのままアキラは出勤してくることはありませんでした( ゚Д゚)
その後たまたま『アキラ』を知っていると言う同級生に会ったことがありました。
ここまで言えばわかると思いますが、
なんとアキラは双子(;゚Д゚)!
双子の弟と入れ替わって仕事に来ていたそうです!
しかもその同級生によると、数回入れ替わっていたそうです・・。
数回って・・
違和感を感じたのはその日だけだったのに・・。
・・・いつ入れ替わってたんだ!?
ケース2【付き合っちゃった男】
これはこの業界ではあるあるなのかな(*^▽^*)
基本!この行為はNGです!
店舗によっては罰金の可能性もあります。
でも、よくあるんですよね~
ボーイとキャバ嬢が付き合っちゃうのが(´;ω;`)
なぜNGかと言うと、どうしても『嫉妬』が生まれるからです。
女の子は男性に接客しなければなりません。
指名を貰うため、売れっ子、ナンバー1になるために同伴やアフターもするでしょう。
それに嫉妬して仕事にならなくなってしまうからです。
それでも、うまくいくカップルもいるのですが・・・
なかなかそうはいきません。
ある日の営業前のお昼くらい、常連のお客様から電話が来ました。
その人はかなりの太客でした。(太客→お金をいっぱい使ってくれる羽振りのいい人)
常連「もしもし店長?今、大丈夫?」
いなふ「これは常連さん!どうしたんですか!?こんな昼間に?」
常連さんによると、非通知で電話がかかってきて、
「オレのK子に手を出すな!もう結婚するんだ!これ以上なると裁判だ!」
と電話が掛かってきたそうです。
K子とは常連さんがウチの店で指名する女の子のうちの1人です。
・・・なにかおかしいな。
そのK子と常連さんの関係はウチの店だけのはず。
その繋がりを知ってるのはウチの店の人間だけ・・。
常連「なんか男の声に聞き覚えがあるんだよね・・。多分アイツだと思うんだけど。」
いなふ「・・・・ちょっと調べてみます。」
・・・
お前らのやっている事は全てお見通しだ!!
いや・・・すぐバレましたよ( ゚Д゚)
犯人は黒服のB男と万年ヘルプのK子でした。
手荒なことはしたかどうか憶えてませんが(笑)
判決は・・・
即刻、クビ!!
その常連さんがいい人で、今回のトラブルを最小限で許してくれたのでヨカッタ~!
その後も普通にお店に通ってくれましたε-(´∀`*)ホッ
あとに聞いた話ではB男とK子は結婚は本当にしたのですが、
半年で離婚したそうですぜ( ゚Д゚)
ケース3【逃亡グセのある男】
この業界は年末は大忙しなのです。
その日も年末で予約が数件、女の子はほぼ同伴出勤、フリーで来る人もいっぱい!
まさに『超ウルトラMAX忙しいデー』でした(T . T)
黒服は私を含めて4人。
私はほとんどホールに出ることはないので、
実質黒服3人でホールを回さなければなりません!
大体ピークで忙しくなるのは夜の11時くらい。
その時はすでに満席状態!
席が空くのを待ってるお客さんもいる!
てんやわんやのなか、黒服のAが、
黒服A「店長!ヒトシがまた居ません!」
このヒトシとは突然ホールから消える能力を持っていました。
それも忙しい時に限って能力を発動するので、私も他のボーイ達もほとほと困っていたんです。
何度も注意はしてるのですが・・・
その度に下手な言い訳をしてくるので、かなりの問題児でした。
いなふ「アイツ・・・またか(# ゚Д゚)!」
この日はさすがに普段温厚のいなふ店長もスーパー激おこプンプン丸ですよ!
ヒトシめ・・絶対見つけてやる!
・・・・
はい、あっさり見つかりましたよ。
掃除用のロッカーに隠れてました( ;∀;)
このヒトシはちょっとおバカな子で、隠れる場所が、
- トイレ
- お客様用クローゼット
- 掃除用ロッカー
のどれか。
前回はクローゼットだったので今回はロッカーなんです( ゚Д゚)アホヤナ
ヒトシを引きずり出して、なんとかその日の営業を終えましたが・・
営業後、他の黒服達は大激怒!
「ヒトシとはもう仕事したくない!」
「アイツのせいでオレ達が苦労している!」
そうだな・・
君たちの意見はごもっともだよ!
でも大丈夫!
今回はヒトシの野郎にはキツ〜く注意するね(^_-)-☆
さぁお仕置きの時間だよベイビー!
と、花京院典明ばりにヒトシを懲らしめてやろうとしたのですが・・。
黒服A「店長!ヒトシがいません!」
いなふ「・・・・」
ヒトシは本当に逃亡してしまいました(T . T)
彼はついに逃げ切ったのです!
ちょっとした隙にロッカーにあった自分の荷物をまとめて逃亡したようです。
その間多分2分弱!
その才能を別の何かに使えばいいのに・・。
彼のその後は誰も知りません。
国外逃亡でもしたのかな( ゚Д゚)
まだまだ居るぜ!個性豊かな黒服達!
結構ながくなってしまったので、
続きはまたの機会に(^_^)
普通にいい黒服もいるんですよ!
学校行きながら週末だけバイトしてる子とか、仕事を掛け持ちしている子とか!
頑張ってる黒服もいるのでよろしくお願いします('◇')ゞ
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はい!今日はおしまい!
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